アイドリング調整ノブ

 アイドリング調整ノブの使用方法です。アイドリング回転数は手動で調整することができます。電子ガバナ付き車両は、自動的に調整することもできます。

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使いかた

 アイドリング調整はおもに暖機のために行います。冬季など水温があがりにくい時にアイドリング回転数をあげておくことで、はやく水温を上げることができるようになります。

機械式ガバナー装備車

アイドリングダイヤル
機械式ガバナ搭載車のアイドリング調整ダイヤル

 アイドリング調整ノブは、メーターパネルの右下にあります。「コールドスタート」スイッチとメインスイッチの間に設置されています。

 このダイヤルを右に回すとアイドル回転数が上がり、左に回すと回転数が下がります。標準回転数は、MSシリーズ(12m大型観光バス)では500rpm、MMシリーズ(9m中型観光バス)は600rpmです。通常時はタコメータを見ながら、この回転数に合わせます。

シリーズ標準回転数(rpm)
MS(12m大型観光バス)500
MM(9m中型観光バス)600

電子式ガバナー装備車

 電子ガバナ付きのバスでは、ダイヤルを奥⇔手前に押し引きできるようになっています。通常は奥に押し込んでおきます。押しておくと、冷却水温に応じて、自動的にアイドリング回転数が調整されます。冷却水温度が低い場合は高いアイドリング回転となり、暖機を早めます。冷却水温度が一定したら、通常回転数に戻ります。手動で調整したい場合はダイヤルを手前に引き、左右に回します。左に回すとアイドル回転数が低くなり、右に回すと高くなります。

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壊れやすいので注意

 アイドリング調整ダイヤルは、割と壊れやすい部品です。

 とくに機械式ガバナ車のダイヤルは、力を入れて無理に操作すると容易に破損し、コントロールできなくなります。あまり力を入れずに操作にしたほうがよいです。

アイドリングがずっと高いとき要確認

 まれなケースだとは思いますが、アイドリングがずっと高いということで、点検を依頼されたことがある人がいます。

 点検した結果、たんにアイドリング調整ノブが回されていただけだったとか(^^;)

 ずっとアイドリングが高いんだけど・・・というときは、一度確認してみたほうがよさそうですね。