「コールドスタート」スイッチは、寒冷時でのエンジン始動・暖機をしやすくするスイッチです。冬場、エンジンがかかりにくい時などに使用すると効果的です。

しくみとつかいかた
「コールドスタートスイッチ」は、運転席メーターパネル右下に設置されています。ちょうどアイドリングノブのとなりです。「コールドスタート」と表記されています。ONにすると、「コールドスタート」インジケーターが橙色に点灯します。

コールドスタートスイッチをONにすると、次のような効果があります。
- アイドリング時の排気ブレーキ作動
- エアヒーターの作動
これにより次のような作用が期待できます。
- 暖機効率の上昇
- エンジン始動の容易化
- 白煙の防止
- 暖房の効きの向上
通常、アイドリング時は排気ブレーキはキャンセルされますが、コールドスタートスイッチがONのときはキャンセルされなくなります。これにより、エンジンの暖機効率を上昇させ、はやく水温が上昇するようになります。
また、排気ブレーキの作動と同時にエアヒーターという装置が作動し、エンジンを温めることで、寒冷時の始動を容易にします。
副次的な効果として、排ガスの白煙を防止したり、(実際にはかなり限定的ですが)暖房の効きを向上させる効果もあります。
エンジンがかかりにくい時のつかいかた
寒冷時などエンジンがかかりにくいときは、次のようにコールドスタートスイッチを使用します。
- スタータースイッチをONにする
- コールドスタートスイッチをONにする
→「コールドスタート」ランプと「排気ブレーキ」ランプが点灯し、エアヒーターと排気ブレーキが作動 - 「予熱」インジケーターが点灯する
- 「予熱」インジケーターが消灯したら、エンジン始動する
コールドスタートスイッチを使用すると、エンジンがかかりやすくなります。
エンジンがかかったら、水温計が動き出すまでそのまま待ちます。アイドリング調整ノブでアイドリングを少しあげると、さらに早く暖機できます。
水温計が動き出したら、元のアイドリング回転数に戻し、コールドスタートスイッチもOFFにします。あとは通常走行してかまいません。
エンジンがかかりにくいときの細かなテクニックについては、別のページで詳述しています(予定)。そちらをご確認ください。
走行するときはOFFにする
コールドスタートスイッチがONになっていると、排気ブレーキが常時かかるようになります。燃費の悪化などを引き起こしますので、OFFにしてから走行してください。