エラー720でVPNに接続できない原因と対処法

エラー720が発生し、VPNに接続できない原因と対処法をご紹介します。

エラー720とは？

エラー720は、VPNに接続しようとしているPCにIPアドレスが降ってこないことから起こります。

VPNというのは、VPN機器に通信を仲介してもらうことにより、あたかも遠方にあるネットワークに接続されているような状態を作り出します。インターネット通信を介して、仮想的にLAN接続しているようなものです。

仮想的とはいえどもLANなので、通信するには接続先のネットワークで有効なIPアドレスがVPNに接続しようとしているマシンに付与される必要があります。なので、VPNへ接続しようとすると、遠方のDHCPサーバーにIPアドレスの要求が行われます。

DHCPサーバーからIPアドレスが返ってくれば正常に通信できるようになります。しかし、何らかの原因でIPアドレスが付与がうまくいかないことがあります。このときエラー720が起こるのです。

つまり、エラー720とは「VPNサーバーには到達できているけど、VPN接続先のDHCPサーバーからIPアドレスが割り当てられないので通信できない」という状態で発生するエラーなのです。

ほぼ確実にVPN機器（VPN接続先）の問題です。

720が出ているということは、VPN機器には到達できています。本来VPN機器から与えられるはずのIPアドレスが全然来てくれないため起こっているエラーなので、VPNに接続しようとしているパソコンには問題ないことがほとんどです。

ネットワーク管理者に問い合わせていただくのが賢明です。

よく「デバイスマネージャーからネットワークアダプタを削除してみると直る」というネット情報がありますが、経験上、これで直った話は聞いたことがありません。原理を理解せずに解説している記事に惑わされないようにしましょう。

VPNに関するトラブルは、VPNを提供する機器側に原因があることも少なくないので、さっさとネットワークを管理している担当者に連絡したほうがいいです。