中古ショップに行ってみたところ、EIZOディスプレイ「FlexScan L465」が500円で売っていたので、買ってみました。
はじめかなり荒んだ発色で実用に値しないほどでしたが、メニューを調整してみると、20年前のモニターとは思えない発色に復活!やっぱりEIZOモニターはすごい!
FlexScan L465とは?
L465はFlexScanシリーズのスクエアモデルです。
後で調べてみると、製造が2002年。なんと20年も前のモデルです!大丈夫?これ?
仕様はこちら。解像度は1280×1024(SXGA)というなんとも懐かしい仕様。以前は業務用パソコンといえばスクエアモニターと相場は決まっていましたが、最近は業務用といえどもワイドモニターが採用されることが多いですよね。スクエアモニターの入手自体が困難になってきています。でも、PDFやWebサイトの閲覧には4:3のほうが意外と見やすかったり。。。
16インチと小さめですが、ベゼルが大きく台座が高めになっているため、意外と場所をとります。24インチのFlexScan EV2456とほぼ同じくらいの高さです。
使用時間は2600時間程度。業務用として使われることが多いEIZOにしては少ないほうだと思います。
端子はVGA(D-sub)のほか、DVIもしっかり搭載されています。製造当時はまだ珍しかったでしょう。スピーカーも前面設置で聞きやすいです。スピーカーの音質に関しては現行のFlexScanシリーズを上回っています。
基本性能はしっかりしていそうですね。でも、映りが悪いです。上にあげている写真はすべて直してからのものですが、購入時は全体的に暗く、黄ばんで映っており、そのまま使用するのは厳しそうな状態でした。
画質調整
とにもかくにも、まずは画質調整。
購入時点では暗いわ、色が薄いわで大変見づらかったのですが、とりあえずメニューをいじってみました。モニター本体の劣化ならムリだけど、どうでしょう。
ファクトリリセットを行ったうえ、以下の通り調整しました。
- Color Management>Color ModeをsRGBからCustomに
- Temperature をOFFに
- Saturationを40
- Hueを-3
- Brightness 20%
- Contrast 77%
結果、完全に復活してくれました。
とくにHueとSaturationが肝でした。Hueは色相(カラーバランス)のことで、はじめかなり黄ばんで映っていたのですが、Hueをマイナスにしたらスッキリとした発色に。また、コントラストが弱く見づらいのもSaturationを調整したところ完全に治りました。経年劣化でさまざまなパラメータが狂っているようですが、さすがはEIZO!ちゃんと調整が効くようになっています。
Contrast(コントラスト)も別に調整できるようになっているのですが、調整してみても画面のコントラストは変わりませんでした。代わりに明るさが変化します。そういえば昔持っていたPC9821のCRTディスプレイも、コントラストが実質的に明るさ調整のダイヤルになっていた気がします。昔と今とではコントラストの意味合いが違うのかも。
また、Brightness(明るさ)についても見え方に変化はありませんでした。むしろ、明るさを極端に低くしたり高くしたりすると、画面が明るくなったり暗くなったりします。いろいろ試してみて、20%にしておくと輝度が安定してくれることがわかったので、それ以降触らないようにしています。インバータの劣化なのかな。
清掃
一応古い機械なので、裏蓋をあけて掃除しておきました。
ほこりを除去。
あと接着剤みたいなものが付着していたので、アルコールをつけて磨いてリペア完了!
すっかり復活!サブモニターとして活躍中!
しっかり動くか不安でしたが、すっかり実用レベルに復活してくれました!
立ち上がりも速いです。冬でも2~3分で最大輝度に達します。
500円・20年前のディスプレイとは思えない出来上がりです。さすがEIZO!
これからバシバシ使っていく予定です!
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