意外と知らない「エアコンとクーラーの違い」について解説します。
正しく言える?エアコン・クーラー・ヒーターの定義とは?
はじめに「エアコン」「クーラー」「ヒーター」の定義を確認しておきましょう。
エアコンとは?
エアコンとは、空気を冷却および加熱することで、快適な室温を保つことができる空調装置のことです。
冷暖房・除湿を1台で行うことができます。
クーラーとは?
クーラーとは、空気を冷却することで、快適な室温を保つことができる空調装置のことです。
除湿は可能ですが、加熱する機能はありません。
ヒーターとは?
ヒーターとは、空気を加熱することで、快適な室温を保つことができる空調装置のことです。
冷却したり、除湿することはできません。
エアコンとクーラーの違いは?
エアコンとクーラーの違いは、加熱機能の有無にあります。
エアコン | クーラー | ヒーター | |
冷却(冷房) | ○ できる | ○ できる | × できない |
加熱(暖房) | ○ できる | × できない | ○ できる |
送風 | ○ できる | ○ できる | ○ できる |
吹き出し温度 | 室温未満~室温以上まで任意に設定可能 | 室温未満~室温までのみ設定可能 | 室温~室温以上まで設定可能 |
エアコンは1台で冷暖房可能な空調機を指します。つまり、室温以上でも以下でも、1台あれば好きな温度に設定し、空調することが可能です。
一方、クーラーとは加熱機能がなく、単体では室温を下げることしかできない空調機のことです。
室温を上げるには、別途ヒーターを用意する必要があります。
路線バスでは、今も「クーラー+ヒーター」で空調が構成されています。
天井にあるクーラーユニットは冷房のみ、足下のヒーターユニットは暖房のみ可能です。
温度調整が難しくなる中間期や除湿したい梅雨時期には、クーラーとヒーターを同時に作動させることもあります。
観光バスやごく一部の路線バス(燃料電池バスなど)では、エアコンが主流となっており、設定温度を指定しておけば、自動的に適温にしてくれます。