以前から欲しかった資格のひとつ「第二種電気工事士試験」に無事合格することができました!
筆記試験前にやることが重なってしまい、2週間しか対策できませんでしたが、本番ではなんと98点も取れることができました!
完全独学・2週間でほぼ満点合格することができましたので、試験までにやったことを紹介し、2週間で筆記試験に合格するためのコツやおすすめの勉強スケジュールを紹介していきます。
自分はこうやった!2週間でやったこと
はじめに筆記試験前にやったことを紹介します。
最初に言っておくと、これがおすすめというわけではないです。あくまで自分はこうやったという実録であり、よくなかった点も含みます。おすすめの対策方法についてはあとの方で紹介していますので、お急ぎの方はそちらをご覧ください。
2週間の内訳としてはこんな感じでした。
~自分がやったスケジュール(トータル2週間)~
ホーザンの虎サイトで問題をときながら基本事項(配線図記号や器具の名前など)を暗記しました。
ホーザンの虎サイトをすべて終え、「まあ大丈夫でしょ」などと言いながら過去問を解いてみたところ完全に打ち砕かれる。虎サイトはあくまで最低知識(常識範囲)。参考書をきっちり覚えないとダメだと気づく。
残り10日しかないので、問われやすいポイントから優先順位をつけて一気に暗記。よく問われる基準(例えば漏電遮断器がいらない基準やケーブルの太さと流せる電流値など)については、数字を重点的に暗記。
複線図は書く手順が決まっている。しかし、実際に手を動かして書かなければならないものを本などの静止画で学ぶのは困難。ホーザンの公式YouTubeの過去問解説動画では、複線図の書き方を丁寧に解説してくれている。過去問演習と並行して複線図の書き方を習得し、問題を解けるようにした。
3・4は並行して行いました。ふつうに仕事をやって、休憩時間と帰宅後に勉強し、休日は午前もしくは午後に集中的に勉強していました。
ちなみに電気関係の仕事というわけではないので、完全に素人・独学です。独学・素人でも、2週間でほぼ満点合格することができました。
筆記試験対策のコツ!2週間で合格するために注意すること
ここからは2週間で合格を目指すための勉強のポイントやおすすめの勉強スケジュールについて解説していきます。
はじめに、実際に受けてみて感じた勉強する際に注意すべきポイントを紹介します。2週間で合格するために意識すべきことをまとめていきます。
参考書は絶対買うこと!虎サイトだけではムリです!
ホーザンとは、電気工事士試験用の工具やツールを販売しているトップメーカーです。
受験者のほとんどがホーザンの工具セットを購入するため、知らない方はほとんどいないと思いますが、そのホーザンがやっている筆記試験対策サイトが「第二種電工試験の虎」(通称「虎サイト」)と呼ばれるものです。
虎サイトでは、完全無料で筆記試験対策の問題演習や解説動画をみることが出来ます。解説も丁寧で、配線図記号や器具の名前、施工の基準など基本事項をおさえるのにはいい教材です。
自分は最初このサイトだけで筆記試験を乗り切るつもりでした。しかし、過去問を解いてみて唖然とすることに。虎サイトはきっちりやり込んで望んだものの、全然解けず、撃沈。
なぜ解けなかったかと言うと、答えはシンプルで虎サイトの問題ほど実際の問題はかんたんではなかったからです。例えば、次の問題を見てください。
使用電圧100[V]の屋内配線の施設場所による工事の種類として適切なものは。
ホーザン「第二種電光試験の虎」(ソース)
イ 点検できない隠ぺい場所であって、乾燥した場所の金属線ぴ工事
ロ 点検できる隠ぺい場所であって、湿気の多い場所の平形保護層工事
ハ 点検できる隠ぺい場所であって、湿気の多い場所の金属ダクト工事
ニ 点検できる隠ぺい場所であって、乾燥した場所のライティングダクト工事
許容される屋内配線工事の種類を選択させる一般的な問題です。ある程度理解している方なら、選択肢を見てすぐに正解にたどり着けるはずです。正解はニです。
しかし、実際の過去問はどうでしょうか。
なかなか難しいですよね。部分的にはわかっていても、消去法が効かないようになっており、正解にたどり着くのはかなり難しいです。
実は最近、筆記試験は難易度が上がっています。昔の電工二種では受験者にとって常識的な内容をそのまま問うてくることも多かったようですが、最近は細かい知識まで知らないと解くことができない問題が増加しています。ホーザンの虎サイトはあくまで基本知識の整理を目的としたサイトで、基本的にひねりが入っていませんが、実際の試験では多少なりともひねりが入った問題が出題されます。しかも、虎サイトでは細かい知識までは網羅されていませんので、虎サイト単独での勉強では明らかに隙が生じてしまうのです。
ですので、虎サイトだけで今の電工二種と戦うのはムリです。必ず筆記試験対策の参考書を購入しましょう。
第二種電気工事士のおすすめ参考書
以下の参考書ならどれでもOK!自分にあったものを選びましょう♪
自分はこちらの参考書『いちばんやさしい 第2種電気工事士【筆記試験】 最短テキスト&出る順過去問集』を購入しました。
試験までの残り時間が短いという方はこれがいいと思います。原理についての解説はやや不足気味ですが、覚えるポイントが明示されており、かつ出題順なので勉強しやすいでしょう。前提知識がなくてもわかりやすい解説となっています。
安いという理由で安易にKindle版を購入してしまいましたが、ページの行き来がしづらかったので、購入するときは冊子版のほうがよいかもしれません。直接書き込めたほうがいろいろとメモできてラクです。
とはいえ、ほかの参考書を選んでも問題ありません。重要事項はどの参考書も網羅しているはずですので、一番勉強しやすいものをチョイスすればOKです。それより、勉強時間を無駄にしないようにサッサと参考書を購入して、なる早で勉強を開始させることが重要です。
表は書けるように!完成度を上げた勉強が必要!
参考書を買ったらいざ勉強開始です。
参考書を勉強するときも意識的に勉強しないと得点にはつながりません。完成度を高めて勉強することが重要です。
先ほどの過去問に戻ります。要するにこの問題は「施設場所と許可されている工事の種類の表を完成させよ」と問うています。すべて選べ、逆に言えば「ひとつでも間違ってたら点数やらん!」と言っているのです。
施設できる場所と工事の種類については、どの参考書にもきっちり記載されています。実際のところ、勉強を始めている方であれば必ず目にした覚えがあるでしょう。しかし、最近の試験はこの問題のように100%覚えておかないと解けないものが増えており、とくに表に整理できる項目は細部まで狙われます。
赤字はすべて覚え、かつ掲載されている表については書けるようにしておくことが重要です。自分も参考書内で強調されている表はほとんど書けるようにしていました。
また、電気工事士試験ではさまざまな基準が狙われます。例えば、漏電遮断器の設置が免除される基準などは頻出です。どんな国家試験においても言えることですが、実際の現場でも要求され、かつ問題にしやすい基準関連の知識は重点的に出題されます。
ですので、参考書で強調されている基準は、なにも見なくてもすべて言えるようにしておきましょう。指を折りながら、繰り返し言ったり書いたりして、確実にしておくことが重要です。とくに基準については応用問題として問われることがあります。例えば、提示された複線図において漏電遮断器は必要か、接地する必要はあるかなどを問われるため、あやふやにしていると、思わぬところで足をすくわれます。重要な基準はきっちりと覚えましょう。とくに何アンペアなのか、何mmなのかなど、数字に注意です。
似ているコトバ・記号を区別しよう!
ここまで紹介した2つがおもな注意点になります。
そして、勉強する上でのコツとして挙げられるのが、コトバ・記号の区別です。
例えば、このコンセントの記号。どれも似たようなものですが、どういった口になっているか書くことができるでしょうか。
また、TとLの違いは何でしょう。Twist(ツイスト)とLock(ロック)ってなにが違うの?
このように似ているもの・混乱しがちなものはよく問われます。正確に区別していないと、他の問題を解くときに混乱してしまい、ミスのもとになることもあります。混乱しそうなところはどんどんググり(Google検索し)ましょう。自分で調べてみると、意外と頭に入ったりします。そして図や画像が出題されるもの(配線図記号・コンセントの差口など)は、先ほどの表と同様、書けるようにしておくと確実です。
計算問題はオームの法則と熱量だけやる!あとは捨てよう!
電工二種で対策しづらいのが複線図と計算問題です。
正直なところ、計算問題は前提知識がないと2週間で習得するのは難しいと思われます。とくに数学・物理系が苦手な方は捨ててしまったほうが無難です。ほかの知識の勉強に時間を割いた方が効率よく得点を稼げます。
ただし、次の問題は必ず解けるようにしましょう。
ここだけはやるべし!
- オームの法則(抵抗を求める問題)
- 電力消費・熱量の問題
これらは毎回出題され、しかも解き方を覚えればかんたんに解けます。なので、習得したほうが絶対におトクです。公式に当てはめて計算するだけでだいたいのものは解けます。
一方、三相に関する問題などは勉強するコストが大きすぎますので、捨ててしまってもいいと思います。難易度が高いため、コスパが悪いです。あくまで60点取れればいいので、かんたんに習得できる以上2つだけおさえて、あとは捨てましょう。
計算問題の勉強はホーザンのYouTubeがおすすめです。電気の理論という動画を活用し、勉強してください。
複線図は対策しよう!過去問だけでOK。ホーザンの解説動画を活用しよう!
計算問題はオームの法則と熱量だけやって捨てることをおすすめしました。対して、複線図は捨てるべきではありません。解けそうなものは積極的に解き、可能であれば単線図へ書き直すワザも身につけましょう。
そもそも複線図とはこのようなものをいいます。
図面が提示され、矢印で示されたところについて出題がなされます。例えば、「○番の記号の意味は?」「○番で行える工事は?」といった具合です。
一見難しそうに見えますが、聞いていることは単なる知識問題です。矢印で示された部分にある記号の名前を答えたり、使える電線の長さを答えたりするだけです。参考書で勉強していればかなりの部分は簡単に解けてしまいます。あきらめずに解くようにしましょう。
一方、後半は知識だけでは解けない問題も出題されます。例えば、○番では何本の電線が接続されているかといった問題です。このような問題を得くためには、複線図を単線図に書き直す技術が必要となります。
これについては、優先度は低めですが、余裕があれば習得しておくとよいです。技能試験対策にもなりますし、慣れれば案外かんたんに書けます。2、3回やれば習得できるので、ある意味、知識習得よりも効率よく点数を稼げます。
イントロダクションとして筆記試験対策の複線図の動画を視聴し、基本的な書き方を学習しましょう。
あとは過去問演習で解き方をマスターしましょう。ホーザンでは過去問演習のページも用意されています。解説動画も公開されており、演習ページからジャンプできるようになっていますので、活用することをおすすめします。
困ったときはホーザンのYouTube
電工二種の筆記試験は、基本的に参考書に従っていけば合格できる試験です。しかし、勉強を勧めていくとどうしても覚えられない項目やなかなかピンと来ない分野が出てきます。
そういったときはYouTubeに頼りましょう。とくにホーザンのYouTubeはかなり解説が詳しく、ダントツでおすすめです。
何度か登場しているホーザンのYouTubeチャンネルですが、ほんとによくできており、自分もFireTVでホーザンのYouTubeを流しっぱなしにして、知識のインプットに活用していました。また、どうしても覚えられないところやイマイチ理解が深まらないところは、ホーザンの解説動画を見て、整理していました。器具やカテゴリごとに詳細な解説動画が公開されていますので、どんどん活用しましょう。
2週間で合格!おすすめスケジュール!
そして、おすすめのスケジュールがこちらです。自分が受けた反省をうけて、2週間で合格するためのベストスケジュールを考えてみました。
2週間あれば合格はできる!あきらめないで!
第二種電気工事士 筆記試験に2週間で合格する方法について、自分の体験をもとに紹介してみました。
実際のところ、ボクの周りの電気工事士に聞いてみても、2週間できちんと合格できたという方は少なからずいます。新入社員研修などで一括取得を目指す場合も、2週間程度で合格を目指すスケジュールとなっている会社が多いと思いますので、2週間という期間は決して短くはありません。多少集中力は要求されるかもしれませんが、2週間あればちゃんと合格できます。
せっかく受験料も払ったのですし、
効率よくあきらめずに勉強して、一発で合格しちゃいましょう!
▼おすすめの参考書
どれも過不足ない解説になっており、効率的に勉強できます!
第二種電気工事士の実技対策は?
筆記試験が終わったらすぐに実技対策を始めましょう!
▲工具はホーザンのセットがおすすめです。実技試験は練習した数が勝負なので、サッサと工具を買い、すぐに練習を始めましょう!
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