バスエアコンは暖房の熱源として、車両側のクーラントを使用しています。そのため、車両のクーラントを抜いた際には、エアコンユニットにもクーラントを充填する必要があります。
エアコンユニットへのクーラント充填の手順をまとめてみました。
【手順1】クーラントの補充
車両のラジエーター給水口より、所定のクーラントを補充します。
車両エンジン冷却水のエア抜きを行います。
【手順2】エンジン始動
エンジンをかけて、アイドリング状態にします。
このとき、エアコンのスイッチがOFFになっていることを確認してください。
【手順3】呼び込み運転(メイン回路)
まず、温水回路の主配管にクーラントを充填します。
操作パネルの「自動」と「点検」を同時に長押しします。
パネルに00と表示されたら、「TEMP」の▲を押し、H1モードにします。
これにより、温水回路の電磁弁が開き、プレヒーターの温水ポンプが作動し、クーラントがエアコンユニットに引き込まれます。
【手順4】クーラント量の確認
ラジエーター給水口を確認し、クーラント量が減少していることを確認します。
エアコンユニットに引き込まれた分のクーラントが減少しているため、適宜補充します。
以降も冷却水量が減少したら、その都度補充を行います。
冷却水が減少しなくなったら、充填完了です。
【手順5】呼び込み運転(ヒーターユニット回路)
つづけて、ヒーターユニット回路にクーラントを充填します。
TEMPの▲をもう一度押し、H2モードにします。
冷却水が減少しなくなるまでつづけます。
【手順6】呼び込み運転(リヒートコア回路)
最後に天井エアコンユニットにあるリヒートコアにクーラントを充填します。
「リヒートコアってなに?」という方はこちらを参照⇒「リヒートコアとは?」デンソーバスエアコンのエラーコードをまとめてみました! | バスにっき
TEMPの▲をもう一度押し、H3モードにします。
冷却水が減少しなくなれば、すべて充填完了です。
コメント