坂道発進補助装置ってなに?ESスタート・HSA・イージーゴーについて解説します!

バスのしくみ

トラックやバスの「坂道発進補助装置」とはどういったものなのか解説します。

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坂道発進補助装置とは?

坂道発進補助装置とは、クラッチがつながるまでブレーキを保持してくれる装置のことです。

一般的に坂道発進は以下のような流れで行いますよね。

  1. ギアを入れる
  2. ブレーキペダルから足を離す
  3. クラッチをつなげる
  4. アクセルを吹かす

坂道発進補助装置がついていると、2.でブレーキを離しても、引き続きブレーキの制動力を維持してくれます。

つまり、ブレーキペダルから足を離しても、ブレーキを踏んだままの状態を作り出してくれるのです。

バス・トラックのペダルの写真

マニュアル初心者は、「2.ブレーキを離す」から「4.アクセルを吹かす」までの操作が円滑に行えず、その間に車体が後退して、後続車に衝突しそうになることが多々あります。

こうしたときに坂道発進補助装置がついていれば、ブレーキペダルから足を離してもブレーキが効き続けてくれます。

半クラッチに手こずったとしても、クルマが後退することはありません。マニュアル初心者でも、落ち着いて坂道発進することができます。

普通車でも、最近は「ブレーキホールド」や「ヒルスタートアシスト」という機能がついていることがありますが、ほぼ同じものです。車両の意図しない後退を防いでくれます。

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具体的な動作のながれ

より具体的には次のような動作をします。

ブレーキを踏んで停車する

ブレーキを使ってクルマを停車させます。

坂道発進補助装置が作動する

停車したことを検知し、坂道発進補助装置が自動的に作動します。

ブレーキを離してもクルマは動きません。

発進

ギアをニュートラル以外に入れ、半クラッチを作るとブレーキが解除されます。

ブレーキペダルから足を離しても、半クラッチを作るまでブレーキが保持されるため、急な上り坂でも安心して発進できます♪

「ESスタート」「HSA」「イージーゴー」の違いは?

「ESスタート」「HSA」「イージーゴー」は、すべて坂道発進補助装置のことを指しています。メーカーによって呼び名が異なるだけです。

メーカーごとの坂道発進補助装置の呼び方
  • ESスタート:日野自動車
  • HSA:いすゞ自動車
  • IZGO(イージーゴー):三菱ふそう
  • EHS:UDトラックス・日産ディーゼル

細かな違いはありますが、機能的には同じです。いずれもクラッチミートまでブレーキを維持することで、坂道発進を補助する機能となります。

まとめ

今回は坂道発進補助装置について解説しました。

なお、坂道発進補助装置は坂道のみならず、平地でも動作してくれます。

信号待ちなどでもブレーキペダルから足を離しておけるため、発停車が多い市街地での走行でも大変便利です。

ギアがニュートラルに入っている場合は、クラッチペダルから足を離してもブレーキが維持されます!

ぜひ活用してみてください!

※一部、坂道でしか動作しないクルマもあるので注意!

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