宮城県登米市佐沼へ行ってきました。
今回は泊まりで来ており、時間がたっぷりとあります。せっかくなので市内周遊してみたい。そこで今回が初となる「登米市民バス」に乗ってみることにしました。
はじめての登米市民バス
市内循環バスに乗車するため、ミヤコーバス佐沼営業所へ。
登米市民バスはミヤコーバス佐沼営業所が受託運行しています。
整備場もあり、意外と広い佐沼営業所。たくさんのエアロミディが並んでおりました。名鉄バスの中古ミディと端っこに元都営、ではなく名古屋市交通局のレインボーが。
佐沼営業所15:03発の市内循環バスに乗車。
登米総合支所方面に向かい、佐沼~登米の車窓を眺めてきたいと思います。
↑佐沼営業所を出発してすぐ、見たくないものを見ちゃいました(TT) 帰ってきてから精査することにしましょう。
乗車
市街地から徐々に郊外へ抜けていき、
登米総合支所に到着🚌
しめて1時間ほど乗車。車窓に広がる田園風景🌾に癒やされました。
小学生や高校生など、学生の利用が多かったです。スクールバスとしての側面が強いのかも。
車両はミヤコーバス佐沼営業所に所属する日野レインボーⅡ(いすゞ・エルガミオのOEM・KR234)の 宮城200か1997。
コイツと同時期に導入されたM1996には、石巻時代に何度か乗車したことがあります。まだ直6ターボの6HK1エンジンが搭載されていた2代目エルガミオで、そこそこいい走りをしてくれるバスでした。
M1996が配属された当時、まだ石巻にエルガミオは数台しかおらず、一般路線車は仮設住宅循環線の専用車だった初代エルガミオM370くらいしかいませんでした。2代目エルガミオのM1996には自動車高調整機能がついており、停車中に動くのがとっても不気味だった記憶があります(笑)
運賃は100円
登米市民バスはすべての区間で100円となっています。
「こんなんで採算取れるの?」と思うかもしれませんが、これは採算が取れないからこそ行われている仕組みです。市とバス会社が運行契約を結び、乗車人数にかかわらず、市からバス会社に一定の金額を払う仕組みになっています。行政が行う市民サービスとしての色合いが強く、最初から運賃収入の確保は考えていないため、こんな運賃設定になっているのです。
利用者にとってやさしいのはもちろんですが、ドライバーさんにとっても支払いの確認が楽でイイみたい。かつて石巻市内で運行されていた仮設住宅循環線も同じ形態でした。
登米市街をぶらぶら
帰りのバスの時刻を確認してから、
登米市街をぶらぶらすることに。
市街地へ向かって歩いていると、バス高速輸送システム「BRT」の車両が。
日野ブルーリボンハイブリッド 宮城200は1089
こいつはちょっと特殊な車両で、自動運転に対応している特別仕様のブルーリボンハイブリッドとなっています。各所にセンサーがついており、BRT専用道を自動で運転することが可能です。2021年春から夏にかけて行われたBRTの自動運転実証実験で、実際にBRT専用道を自動走行していたのがこのバスです。
https://kahoku.news/articles/20210913khn000034.html
佐沼営業所に所属しており、このときも佐沼営業所へ回送している途中だったようです。
そのあと、東日本急行の令和顔エアロエースがお目見え。
東日本急行の仙台-とよま総合支所ゆき高速バス。石巻市河北にある追波川公園前を経由して、登米総合支所まで行くという路線です。
仙台から登米方面へ行く高速バスは複数あり、佐沼営業所方面へ向かうものもあれば、今いる明治村方面へ向かうものもあります。かと思えば、時間帯によってどちらにも行く便もあるなど、ちょっと複雑なので要注意。
みやぎの明治村
BRTをカメラに収めたら、明治時代の学校がそのまま保存されている登米教育資料館へ。
登米市はもともと城下町であり、北上川での舟運が盛んでした。とくに米の集散地として栄えており、明治時代の史跡が多く残されています。
現在は「みやぎの明治村」というキャッチフレーズを掲げ、観光地になっています。
昔のパトカーや白バイが展示されている警察資料館にも。
当時の資料や物品のほか、昔の白バイやパトカーなども展示されています。残念ながら閉館時間を迎えており、内部は拝見できませんでした。
明治時代を彷彿とさせる風情ある街並み。
この建物、石巻にも同じような建物があるけど、関係あるのかな。
警察資料館のすぐ近くには北上川が流れます。
自然環境がとってもイイ!いいなー登米。
バスを撮る
十分遊んだところで帰るとしましょう。
と、その前に、とよま総合支所からくるはずの東日本急行をカメラに収めることに。
行きで目撃した車両と同じでした。
発車時刻までは登米総合支所で待機しているようです。
令和顔エアロエースには、まだ2回しか乗ったことがありませんが、いろいろと驚かされました。
①アイドリング時のエンジンの静寂性の高さ
②8L未満のエンジンとは思えぬパワー
③ShiftPilotのスムーズな変速
やっぱり三菱(ダイムラー)の技術力ってスゴイですね。AMTもスムーズだし、ターボも効いてビューンと加速します。また乗りたいな。
帰る💨
さて、今度こそ帰るとしますか。とよま明治村バス停まで歩き、佐沼営業所までバスで帰ります。
バスを待っていると・・・
おっと、これは。M2197。
なつかしい。M2197はもともと石巻営業所に所属していたバスで、こちらも石巻時代によく乗っていた車両です。行きで乗車したM1997の後でマイナーチェンジされた日野レインボーⅡ(エルガミオ)で、こちらは悪名高き(^^;) 4HK1エンジンを搭載。
ミヤコーバス石巻営業所に初めて導入された4HK1搭載車がこのバスで、導入当初はとにかく走りが悪いと嫌われておりました。まだAMTの設定がない頃ですので、ミッションは6速ACT。さらに評判が悪いAMTのエルガミオが入ってからは「これでもまだよかったのね…」と少し株が上がったとかいないとか。
あと、M2197の小咄をひとつ。石巻時代に田道町の脇道からノンストップで飛び出してきた軽自動車とぶつかりそうになり、あやうく新車早々に廃車の危機になったこともありました。そのとき偶然乗り合わせていて、運転士さんの急ブレーキで回避できましたが、あのときは危なかった。
そういえば、登米市民バスはICカードに非対応なので、ワンマン機器が更新されていないのも見どころ。
小田原製の運賃表示機と運賃箱。運賃箱は千円札両替機が内蔵されているシンプルなタイプ。現在では、宮交グループのほとんどのエリアでレシップのICカード対応機に更新されているので、宮城交通グループでは少数派です。現在、これが残っているのは、佐沼と気仙沼くらいかな。
帰りは学生さんが多く乗っていたので、写真なしでまったりと帰ってきました。
廃車(ToT)
佐沼営業所に到着。行きで見つけてしまったバスの確認に行ってみます。
このスティッカーの位置といい、やっぱりM2004ですね。ついに廃車になってしまったか。
コイツも石巻でよく乗っていたエアロミディです。
私、今でこそキュービックの大ファンですが、もともとは三菱ふそうエアロミディが十八番でした。
とくにKC代が大好物。6D17エンジンのあの野太い音が大好きなんですよね。どっしりとした重厚感もたまらなく好きで、よくM2004にも好んで乗車していたものです。
昨年石巻に長期出張だったときに同型のM2009でエンジン音を録音できましたが、M2004でも何本か録っておきたいと思っていた矢先、廃車となってしまいました。
本音を言えば、ぶん回しが当たり前だった頃にエンジン音を録音できていれば最高だったのですが、やはり録れるうちに録っておかないといけないですなー
最近は時間がなくて録音できていませんが、今後も時間があるときに収録していきたいと思っています。
完
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