【必見】ヤマハルーターでIPoEを使うには?設定方法を紹介!めちゃくちゃ速くなるのでIPoE対応の人は絶対やろう!

ネットワーク

ヤマハルーターにIPoEを設定する方法をまとめておきます。

IPoEとは次世代の通信規格のひとつです。

従来のPPPoEに比べ、夜間などの混雑時間帯の通信速度が大幅に向上します。

IPoEを設定することにより、インターネット接続が高速化し、ヤマハルーターの性能を最大限に引き出すことができます。

この記事の最後に、IPoE設定前と後のスピードテストの結果を載せておきました。

予想をはるかに超えてネットが高速になりましたので、IPoE対応のプロバイダを契約している方は必ずやったほうがいいです!

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用語の確認

一応、基本用語をまとめておきます。

  • LAN1:内側LANポート(PCなどのデバイスを接続する側)
  • LAN2:外側LANポート(WANポート:インターネット接続側のポート)
  • フィルター:ファイアウォールのこと。外部からの不正アクセスを拒否することで、不正侵入を防ぐ。

コマンドはルーターのコンソールから実行します。Telnetやコンソールケーブルでルーターと接続し、コマンドを実行してください。詳しくはこちら

なお、ここに記載されている方法は以前購入したRTX810で検証していますが、ほかのモデルでも同様にセットアップできます。

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【STEP1】IPv6の設定をする

まずIPv6を有効にします。

IPoEはIPv6を使った通信方式であるため、ルーターのIPv6プロトコルを有効にする必要があります。

ひかり電話を使用しているかどうかで設定内容が変わります。ご自分の回線契約にひかり電話が含まれているか確認し、コンソールから以下のコマンドを入力してください。

ひかり電話がない場合

ipv6 prefix 1 ra-prefix@lan2::/64
ip lan1 address 192.168.100.1/24
ip lan1 proxyarp on
ipv6 lan1 address ra-prefix@lan2::1/64
ipv6 lan1 rtadv send 1 o_flag=on
ipv6 lan1 dhcp service server
ipv6 lan2 dhcp service client ir=on

ひかり電話がある場合

ipv6 prefix 1 dhcp-prefix@lan2::/64
ipv6 lan1 address dhcp-prefix@lan2::1/64
ipv6 lan1 rtadv send 1 o_flag=on
ipv6 lan1 dhcp service server
ipv6 lan2 dhcp service client
ipv6 lan2 address dhcp
ip lan2 address dhcp
ngn type lan2 ntt

【STEP2】フィルターを設定する

IPv6を使用する際は、適切なフィルター(ファイアウォール)設定が不可欠です。PPPoE接続と違い、IPマスカレードを介さず、機器同士が直接通信できてしまうため、適切に設定されていないと、外部から不正に侵入されてしまう危険があります。

最低限のポートのみ許可したフィルターを定義します。

ipv6 filter 101030 pass * * icmp6 * *
ipv6 filter 101031 pass * * tcp * ident
ipv6 filter 101032 pass * * udp * 546
ipv6 filter 101098 reject * * * * *
ipv6 filter 101099 pass * * * * *
ipv6 filter dynamic 101080 * * ftp
ipv6 filter dynamic 101081 * * domain
ipv6 filter dynamic 101082 * * www
ipv6 filter dynamic 101083 * * smtp
ipv6 filter dynamic 101084 * * pop3
ipv6 filter dynamic 101085 * * submission
ipv6 filter dynamic 101098 * * tcp
ipv6 filter dynamic 101099 * * udp

定義したフィルターをLAN2に適用しましょう。

ipv6 lan2 secure filter in 101030 101031 101032 101098
ipv6 lan2 secure filter out 101099 dynamic 101080 101081 101082 101083 101084 101085 101098 101099

これで完璧です。

【STEP3】トンネルを作る

IPoEでインターネット接続するためのトンネルを作成します。

tunnel select 3
 tunnel encapsulation ipip
 tunnel endpoint address 2001:f60:0:200::1:1
 tunnel enable 3

トンネルを作成しておかないと、IPv4しか対応していないサイト(←大半のサイト)にアクセスすることができません。

endpointのアドレスはgw.transix.jpを指定するのがセオリーですが、IPv6アドレスを直接指定してもOKです。古いヤマハルーターは直接指定しかできないことがありますが、IPv6アドレスは半固定のため、はじめから直接指定しても問題となることはほぼありません。

トンネルのIDは任意で構いませんが、すでに使用しているトンネルのIDを指定してしまうと、設定が上書きされてしまいます。注意してください。

【STEP4】デフォルトゲートウェイを設定する

最後にインターネットへ出ていく通信をIPoEに流すように設定します。

ip route default gateway tunnel 3 

これで設定完了です。

めちゃくちゃ速くなった!

設定も完了したことですし、さっそくスピードテストしてみました。IPoEを導入する前と後のスピードテストの結果です。

こちらが導入前(夜7時ごろ)↓

IPoE導入前のスピードテストの結果

楽天ひかりの1G回線ですが、理論値の1/10とだいぶ落ちていることがわかります。

そしてこれがIPoE導入後!

IPoE導入後のスピードテストの結果

恐るべし、IPoEの威力!!

同じ時間に設定を切り替えて測定したものですが、13Mbpsから775Mbpsまで大幅に通信速度が向上しています。これほどまで速くなるとは思っていませんでした。

これなら4K動画もサクサク見れちゃいます。というか設定だけでこんなに速くなるわけですから、IPoE対応回線をご利用の方は必ず設定したほうがよいでしょう。

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