福島交通のV10エンジン搭載・いすゞガーラ(KC-LV781R1)に乗ってきました。
今回は走行音も収録してきました。
後ろから2列目左側の座席で収録しました。リニアPCMレコーダー「ZOOM H1n」を使用し、ほぼ全区間録音しています。
ことの始まり
先日、JRバス東北仙台車庫の前を通ったら、おもしろいバスが停まっていました。
福島交通のいすゞガーラ。しかも幕車。スーパークルーザーから代替わりしたばかりの「初代・いすゞガーラ」です。V型10気筒 19,000ccという大排気量V10エンジンを搭載しています。
いすゞ自動車製のガーラというと、国内最強の480馬力を誇るV8エンジン「8TD1」が有名ですが、ガーラが販売されたばかりのころは、まだV8エンジンのラインナップはありませんでした。V12気筒の12PE1とこの車が搭載しているV10エンジンの10PE1しかなかったのです。スーパークルーザーの代から受け継がれている伝統あるエンジンで、ガーラ2000から、V8エンジン「8TD1」がラインナップされるようになりました。
その後、この車両(福島200か1161)は須賀川営業所所属のようで、休日のみ運行される11:35仙台駅前(仙台高速バスセンター前)発の須賀川行きにあてがわれていることが判明。V10のいすゞガーラも今や貴重な存在です。せっかくなので、郡山のバスを撮りに行きがてら、乗ってくることにしました。
乗ってみた!
某日11時35分、仙台駅前(仙台高速バスセンター前)から乗車しました。
※ちなみに行ったのはオリンピック前なのでヨロシク!
須賀川発着の高速バスは、休日のみの運行となっており、平日は運行されていません。須賀川温泉の観光客向けに運行されているということなのでしょう。
運賃は郡山まで片道2,100円ですが、往復券を使えば往復4,000円となります。金額だけ見れば高く感じますが、郡山まで2時間くらいかかりますので、妥当な運賃です。新幹線なら倍はかかりますからね。お得ですよ。
後ろから2列目左側の座席で収録しました。リニアPCMレコーダー「ZOOM H1n」を使用し、ほぼ全区間録音しています。
今回は貴重なV10のいすゞガーラということで、ZOOM H1nで走行音を録音してみました。Youtubeにアップしてみましたので、よかったらご覧ください。高評価とチャンネル登録もお願いします!バスの走行音はすでに20~30本近く録音しているので、これらについても今後アップしていきたいと思っています。
発車!
11:35 いざ発車!!
バスセンター前から広瀬通一番町を経由し、西道路へ向かいます。
走り出しはとってもスムーズ。「カタカタカタ」といういすゞ特有のコンプレッサー音につづき、「キュゥ~ン↗」という高音。V8のような重低音はありませんが、スルスルと回転数が上がるのが印象的です。V10もなかなかいいエンジンだなあ(^^)
東北道への本線合流もスムーズ。軽やかに加速します。登坂も粘りがあり、アクセルを踏み込むと、「ドドドド」という低音が足され、グッと登っていきます。
10PE1のいすゞガーラにも325馬力と380馬力のモデルがありますが、乗った感じだと380馬力かなあと思います。エアロバスの標準出力モデル(8M21-1・370馬力)と同じくらいのパワーで、8M21-3(430馬力・高出力モデル)のエアロバスには至らない印象でした。なので、おそらく型式はKC-LV781R1でよいかと思われます。
蛇足ですが、エアロバスの高出力モデル(8M21-3)はガチでパワーがあります!
東北道の急坂も6速のまま難なく乗り越えていけますし、登坂中でもグイグイ加速できちゃいます。運転手さんの話を聞いてみても、持ち前の安定性と相まって、非常に扱いやすい車両であるとのことで、かなり好評のようです!
足回りも安定していました!
久しぶりのガーラでしたが、足回りも落ち着いていて、とてもいい印象でした。
ロールしたり不安定な感じはなく、かたさもちょうどいい塩梅に仕上がっています。これなら、長旅でも心地よい時間が過ごせますね。
個人的には、いすゞのバスはこの頃がいちばんよかった気がします。エルガも初代のころは「柔らかいけどロールしない」という絶妙なチューニングになっていて、とてもよかったです。最近のLV290などはちょっと硬すぎて疲れますよね~(-_-;)
ほかのメーカーと比べても、当時のいすゞは優れていたと思います。
さすがに三菱ふそうには負けますが、初代の日野セレガなど、まるでこんにゃくに乗っているかのようにグニャグニャでしたからね。ボディと足回りの一体感がなく、足回りが一歩先に出て、それにボディーがぐにゃりと引かれているような感覚で、とっても気持ち悪い(-_-;)
セレガーラになってからは、まるで別物のように改善されましたが、小型バスの「リエッセ」や中型観光バスの「メルファ」などは、今でもかなりグニャグニャだったりします。
なつかしのロッドシフト!
実はこの車、シフトはロッドシフトの6速マニュアルとなっています。
年式的にはACT(エアコントロールトランスミッション)も設定されていた時代のバスですが、このバスはロッドシフトを装備しています。走行音を聞いていただければわかりますが、2→3速でほぼ毎回ギア鳴りしています。こういうところも味があっていいですよね♪
郡山に到着!
途中我妻PAで休憩をはさみながら、郡山駅前に到着!
いやぁ~ 予想以上に長い旅でした。
福島ならともかく、郡山ともなると仙台からはさすがに遠いですね。久しぶりに思いっきり乗りつくせて、満足満足(^^)
いい旅でした!
郡山で撮影したバスの写真もあとでアップします!
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