現役のいすゞ810を見に行ってきた!

トラック

現役のいすゞ810<ハッテン>を見に、定義じょうげ山へ行ってきました!

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いすゞ810とは?

 いすゞ810(「ハッテン」と読みます)とは、いすゞが1980年代に製造していた大型トラックです。いわゆるキャブオーバータイプ(運転席の下にエンジンがあるタイプ。ボンネットタイプと対比される。)のいすゞ車としては2代目のものであり、現役の車両はかなり少なくなっています。

いすゞ810の画像検索結果
インターネットで検索しても、810の新しい画像はなかなかヒットしません!

 実際、現在20代の私の場合、走っているのを見たのはせいぜい1,2回しかありません。わりと地方出身なのですが、それでもなかなかお目にかかれない超貴重なトラックです。

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定義にいた!

 そんな810ですが、実は今年の春ごろ、車で定義山に行ったとき、現役の810が停まっているのを目撃していたのです。

それは定義山にドライブに行ったときのこと。泉側から峠を抜けて定義山にいったのですが、なんかすごいゴツいトラックが停まってんなーと。特装のギガか?とか思って凝視したら、なんと810。

「これはすごい!」

いざ定義へ!

それからというもの、”これはぜひ目の前でみておきたい!”と思っていたのですが、先日時間ができましたので、バスで行ってみることにしました。

定義から目的地までの地図

場所をよく覚えていなかったのですが、たぶん上の地図であっているはずです。とりあえず仙台市営バスの定義行き路線バスにのって、近くなったらテキトーに降りてみることにしました。

 

某日12:30、仙台市営バス 840系統 作並温泉行きに乗車。

行きは 仙台230あ1306(いすゞエルガ LV234)。 バスの写真撮り忘れ…

ほんとは定義行きに乗る必要がありますが、ついでに途中の熊ヶ根橋で上りの定義線を撮影するため、時間をあわせるべく、作並温泉行きに乗ってみました。両者とも熊ヶ根橋までは同じルートを通るので、それまでに乗り換えれば大丈夫です。(注・ただし乗り換えには30分待つ必要あり)

 

予定通り熊ヶ根橋で上り線を撮ったあと、・・・

仙台市営バスの写真(いすゞ エルガ LKG-LV234L3(仙台市交通局 白沢出張所所属 仙台230 い 1005))
仙台市営バスの写真(いすゞ エルガ LKG-LV234L3(仙台市交通局 白沢出張所所属 仙台230 い 1005))
いすゞ エルガ LKG-LV234L3(仙台市交通局 白沢出張所所属 仙台230 い 1005)

時間が空いたので、しばらく定義山に向けて歩くことに。

熊ヶ根・定義の風景

のどかな景色が広がります。

熊ヶ根・定義の風景 ひまわり
熊ヶ根・定義の風景 青い空

いい景色ですね!

これでも仙台市青葉区ですからね~

よく「仙台市青葉区でクマ出没!」みたいなニュースが流れますが、それはこのあたりの話。(まちなかで出てるわけじゃないです)

昔このあたりに住んでいた友人から聞いた話によると、「くまが出たぞー!」という叫び声につづき、「パン!パン!」(←撃ってる)という乾いた音が響く・・・みたいなことも日常茶飯事だったとか。ヒェ~

 

「大手門入り口」バス停まで歩いたところで、仙台駅13時発の定義行きが到着。

大手門入口バス停の写真
仙台市営バス 定義行き 仙台 230 あ 1701 (いすゞ エルガ 2KG-LV290N2)
仙台市営バス 定義行き 仙台 230 あ 1701 (いすゞ エルガ 2KG-LV290N2)

珍しく乗客はボクを含めて3人のみ。終点の「定義」はあぶら揚げで有名な観光スポットで、いつもは観光客で混んでいるのですが、コロナの影響かな?

仙台市営バス 定義行き 仙台 230 あ 1701 (いすゞ エルガ 2KG-LV290N2)のバス車内

軽自動車どうしのすれ違いもやっとなほど細いくねくね道を通って、大倉ダムへ。

大倉ダムへ入る仙台市営バス 定義行き

大倉ダムの上を通って、向こう側へ行きます。

 仙台市営バス 定義行き の車窓
大倉ダムへ入る仙台市営バス 定義行き

ここは大型バス1台分の車幅ギリギリしかないという超・狭隘道路。乗用車と鉢合わせたら、どちらかがバックするしかないという。。

大倉ダムへ入る仙台市営バス 定義行き 仙台市営バス 定義行き の車窓

この日もバスに気づかず、向こうからジープが入ってきてしまい、離合帯までバックしてもらってました。

ロックシェッドもせまい!

仙台市営バス 定義行き の車窓

このあと、いつもなら大倉大橋も通るはずですが、現在は工事にともない通行止めになっているようです。迂回運行となっています。

大倉大橋通行止めに伴う対応について

大倉大橋とはこんなところ↓

ここも大型バスの車幅ギリギリです。

仙台市営バスの車両って、基本的にバックカメラがついていないのですが、定義線を担当している白沢営業所の車両にはちゃんと装備されています。これは定義線で、万が一バックが必要になったときの備えなのだそう。昔は監視要員と2人で運行していたといいますが、この狭隘度合いなら納得。

仙台 230 あ 563 三菱ふそう エアロスター 背部
仙台 230 あ 563 三菱ふそう エアロスター 背部 バックカメラの写真
バックカメラが装備されているのがわかります。

ほかにも冬にはお客さんを載せたまま洗車機に入ったり途中で運転手交代があったり、いろいろと面白いポイントが満載ですが、今回は定義線の紹介ではないので、このくらいにしておきましょう。

 

14:20、定義じょうげに到着。

定義バス停

このときはまだ衛星写真を確認していなかったので気づきませんでしたが、定義から目的地まではかなりの距離が。ホントはもっと前に降車しておけばよかったのですが、なんとなくで終点まで来てしまいました…

定義から目的地までの地図

しかたないので、ここから歩いて下ります。

定義の風景

しかし、やっぱりこれは失敗だった模様。。。

 

降り出す雨。

あたりを見渡せば、そこにはたくさんのスズメバチの死骸が(;・∀・)

思えば、さっきからブンブン聞こえるなぁ~(-_-;)

 

 最近コロナワクチンでアナフィラキシーショックが話題になっていますが、実は食物アレルギー以外の原因として意外に多いのが昆虫、すなわちハチ刺されなんです。毎年日本国内においても死亡者が出ており、林業など刺される可能性が高い人のなかには、あらかじめエピペン(ショックになったときに自分で打てる注射)を処方してもらっている人もいるくらい。そういった裏事情を知っているだけあって、ちょっと気が引けています。

ついにたどりついた! 

大雨の中、ハチに怯えながら歩くこと30分。

ついにその時がやってきました!

いすゞ810の写真

おおっ!あれだ!

いすゞ810の写真

やっぱりいました!

2021年の今、現役で活動している「いすゞ810<ハッテン>」です!

現役の810!

いや~すごい。2021年に現物を拝めるとは。

いすゞ810の写真 仙台 100 は 262

間違いなく、「いすゞ 810」です。

深ダンプと林業用クレーンを架装した特装仕様のいすゞ810。現行の大型トラックよりは一回り小さいですが、それでも近くで見ると圧倒されます。

そして、驚きのクリアランス!

いすゞ810の写真 側面 仙台 100 は 262

運転席がめちゃくちゃ高い!ウニモグみたいです!

これだけのクリアランスがあれば、1mくらいの水深ならふつうに走れるでしょう。

実際、特装タイプの810は、現在でも陸上自衛隊の一部の部隊で使用されているようです。災害現場などでもこれなら大丈夫。オフロードの強さはお墨付きということでしょう。

 

そして、懐かしのいすゞエンブレム丸型ヘッドライト

いすゞ810の写真 前面 いすゞエンブレム 丸型ヘッドライトの写真

ISUZUエンブレムの下にある赤いマークは、いすゞのロゴマークです。U代くらいまでは装備されていたマークですが、いつのまにか消えてしまいました。トラックのみならず、初期のキュービックやジャーニー、スーパークルーザーのハンドルにもついていたはずです。

いすゞ810のエンブレムの写真

特装タイプなのでなんとも言えませんが、丸型のヘッドランプを見るに、おそらく810のなかでも希少という初期型なんじゃないかと思われます。ISUZUの5文字も現在の角張ったフォントではなく、丸みがあるフォントですから、初期型の可能性が高いです。

初期型ではないようです。6WDは平成に製造された810も丸型ライトとのこと。

いすゞ810のバンパーの写真

後部には林業クレーンが装備されています。

いすゞ810の写真 後部 林業用クレーン

折りたたまれていますが、座席があるので、座って操作するタイプのようです。海外だとリモコン式などもありますが、林業では座って操作するものが多いみたい。

いすゞ810の写真 MARUMAの林業用クレーン

家に帰ってから調べてみましたが、メーカーや型式はわかりませんでした。車両に比して新しいため、おそらく後付けか近々交換したものと思われます。上部に「MARUMA」とありますが、これは輸入会社の名前のようです。この手のクレーンはだいたい海外製なので、UNICとかではないと思います。知らないメーカーであることが多いです。

仙台ナンバーのいすゞ810!

そして驚くべきがこの810のナンバープレート。

これだけ古いのに、なんと仙台ナンバーなんです!

いすゞ810の写真 仙台ナンバーの写真  仙台 100 は 262

なるほど!

昔からいた車両ではなく、どこかの中古を最近仕入れたということなのでしょう。クレーンが新しいのもそのときに取り付けたからなのかな?

とはいえ、このトラックに仙台ナンバーって、萌える~

仙台ナンバー最古のトラックと考えて、ほぼ間違いないでしょう(^o^)/

・・・と思っていましたが、仙台にはほかにも現役の810がいるらしいです!(コメント参照)

 

810を拝見してから、大倉ダム方面へ歩いてみることに。

熊ヶ根・定義・大倉大橋方面の風景

この記事の最初でも触れたとおり、現在、大倉大橋は補修工事のため、通行止め。

熊ヶ根・定義の風景
大倉大橋通行止めの看板

かわりに大倉大橋・大倉ふるさとセンター方面に代行バスが出ているようです。歩いている途中にも代行バスのハイエースに抜かされました。

歩を進めると、昨年閉校となった大倉小学校が見えてきました。

大倉小学校の写真

大倉小学校はこの地区唯一の小学校でしたが、少子化にともない2020年に閉校。現在もそのままになっているようです。

大倉小学校の写真

創立147年って何気にすごい!

大倉小学校の写真
ありがとう147年

伝統校といわれる学校でも100年超えは珍しいと思いますが。地元の方々で脈々と受け継がれていたのでしょうね。

帰りは、大倉小学校近くにあった湖畔公園前バス停から乗車しました。

仙台市営バス 湖畔公園前バス停の写真
仙台市営バス 湖畔公園前バス停の写真
仙台市営バス 湖畔公園前バス停の写真

まとめ

以上、現役のいすゞ810を訪ね、定義へ行ってきた際のレポートでした。

2021年の今、現役で活躍しているいすゞ810は、かなり貴重なはずです。比較的古い車両が多く走る東北地方といえども、めったにお目にかかれない存在となっています。

しかも、そこにいたのは、初期型特装ボディーモデル仙台ナンバー装備林業用クレーン装備と、どれも目をみはる仕様ばかり。非常にありがたく拝見させていただきました。

なお、当車両は所有会社さんが今も大切に使用されているようです。見させていただくときは、安全に配慮して、失礼のないようにしましょうね~♪

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コメント

  1. 桂田興業 より:

    こんにちは、仙台近辺には他にも現役の810の6WDのヒアブ車やユニックが居ます。

    因みにこの当時の6WDはどこのメーカーも平成車でも丸ライトです。
    おそらくこれも平成元年~2年頃の車かと思います。

    私も最近仕事で使うため平成2年の810の8tヒアブ車を買って来た所でし。

    • takabus takabus より:

      コメントありがとうございます。

      そうなんですね。
      てっきり昭和時代の810かと思っていました。

      もしかして一関の桂田さんでしょうか?
      重機TVの動画拝見致しました。
      いつも動画で勉強させて頂いております!

  2. 白猫 より:

    大倉の林業屋さん、確か昔々いすゞのボンネット車(810と同様の総輪駆動+ピアブ付)が居たと思います。
    それに、810の仙台ナンバーは、仙台ナンバー登場時に交換されたかもしれません。

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