昨今のテレワークの流行により、爆発的に使う機会が増えたのがzoom(ズーム)。私も愛用の小型モバイルPC「レッツノートRZ4」にインストールし、リモートミーティングするのに使っています。
しかし、実はこのレッツノートRZシリーズ、人によっては必須となりうる”あの機能”が使えません!
RZではバーチャル背景が使えない!
その機能とは「バーチャル背景」。部屋の様子を写したくないときなどに使うと便利ですよね。
実はレッツノートRZシリーズでは、バーチャル背景機能が動作しないのです。
試しにバーチャル背景を有効にしてみましょう。通知バーに表示されているzoomアイコンから、バーチャル背景のメニューに進みますが、「グリーンスクリーンがあります」をチェックアウトするとこんな表示が。
設定を出すところまではできるのですが、いざバーチャル背景を有効にしようとすると「コンピューターが要件を満たしていません」と表示され、バーチャル背景を有効にすることができません。
CPUが要件を満たしていないのが原因。対策はほぼなし。
なんで使えないの??
zoom公式ページに、バーチャル背景をつかうために必要となるシステム要件が掲載されています。
このページによると、ビデオ通話中にバーチャル背景を使用するには、CPUがIntel Core i3以上かつYシリーズ以外であることが必須、ということらしいです。
Yシリーズというのは、intel社が開発している低消費電力型のCPUです。TDPが4.5Wと驚異的に低いため、極限まで消費電力を抑え、バッテリー駆動時間をのばすことができます。このため、小型軽量を突き詰めたRZシリーズにも代々Yシリーズが採用されています。ふだん使っている印象ではなかなか高性能なので、バーチャル背景も動きそうなものですが、悲しいことにバーチャル背景の動作要件から外されてしまっているようです。このため、RZシリーズではバーチャル背景を使用することができません。
そもそもRZが採用しているYシリーズというのは、今でこそCorei5やi7にラインナップされていますが、もともとはCore mという独立したシリーズでした。つまり、基本設計がCorei5などの通常のCPUとは異なり、Atomなどのようにタブレット向けのCPUとして設計されているので、そういった部分が動作要件に響いているものと思われます。
ちなみに、ボクのRZ4はまだCoreシリーズに統合される前のモデルだったため、Core i5ではなくCore mのシールが貼付されています。OSからもCore mとして認識されていることが確認できます。
頑張ればCPUの情報をソフトウェア的に捏造してzoomに認識させることで、すり抜けられる可能性もあるかもしれませんが、なかなか大変そうです。自分はあきらめて別のPCでzoomを使用することにしています。
グリーンスクリーンを使えば、バーチャル背景を使える?
先述した通り、グリーンスクリーンなしのバーチャル背景機能は動作しません。では、グリーンスクリーンを使用した場合はどうでしょうか?
調べてみたところ、自分のRZ4では使用できそうでした。zoomの設定画面では「グリーンスクリーンがあります」をチェックできる状態となっています。当方、グリーンスクリーンを持ち合わせていないためテストはしていませんが、グリーンスクリーンを使用すればバーチャル背景は使えそうです。
しかし、前述したzoom公式の要件ページによると、グリーンスクリーンを使用してもYシリーズは動作要件から除外されるようなことが書かれています。なかなかわかりにくい書き方になっていて、今ひとつはっきりしませんが、一応グリーンバック(グリーンスクリーン)を使用してもできない可能性はあると考えておいたほうが無難です。
まとめ
グリーンスクリーンを使おうが使いまいが、いずれにせよRZでバーチャル背景は基本的に使えないと考えておいたほうがよいです。
コロナ禍になりzoomを使っている人が多いと思いますが、ボクのまわりでも多くの人がバーチャル背景を使用しています。せっかく買ったPCが対応していなかったとなると、なかなかショックですよね。
とくにレッツノートは新品価格30万円を超えることも珍しくありません。zoomするために買ったのに(バーチャル背景が)使えなかったとなれば、人によっては大惨事でしょう。これから買おうとしているPCが対応しているのか、きちんと確認してから購入することをおすすめします。
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