【路線バス】「ニーリング」とは?車高を下げて乗り降りしやすくできます♪

バスのしくみ

バスの車高を自由にコントロールできる「ニーリング機能」について解説していきます!

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ニーリングとは?車高を下げて乗りやすくする機能のこと!

ニーリングとは、バスの車高を下げて、乗り降りしやすくする機能のことです。

ニーリングのスイッチを入れると、前方の車高が下がり、出入り口の高さを下げることができます。

日野セレガのニーリングスイッチ

観光バスのほか、路線バスにもニーリングが装備されています。

扉を開けて待機している路線バス

路線バスでは出入り口がある左側の床の高さが下がるようになっています。

路線バスのスロープ

車両メーカーによっては「車高ダウン機能」とか「クラウチング」という名前で呼ばれることもあります。

路線バスのニーリング機能は、車椅子の乗降時には欠かせない便利な機能です♪

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エアーサスペンションとは?スイッチひとつで車高調節が可能!

しかし、どうやって車高を下げているのでしょうか?

その秘密はバスに搭載されているサスペンションにあります。

乗用車にはサスペンションにバネが使われていますが、バスにはエアーサスペンションという空気圧を使ったサスペンションが搭載されています。

現行のバスはタイヤの上に風船があり、その風船のうえに車体が乗っかっているような造りになっています。

車体を乗せている風船に空気を入れたり抜いたりすることで、車高を上げ下げすることができるというわけです。

ニーリングのスイッチをONにすると、「シューーーーッ」とサスペンションのエアが抜け、車高が下がるしくみになっています。

エアーサスペンションであれば、乗車人数にかかわらず一定の車高と弾性力(バネのかたさ)を維持することができます。現行のバスは基本的に全車エアーサスペンションが採用されています。

「フェリーモード」でバスを一瞬でシャコタンにできる!

通常は乗り降り口の付近のみ車高を調節しますが、バスによっては「フェリーモード」という機能があり、全輪の車高を下げることもできます。

フェリーモードとは、フェリー乗船中に車両が揺れて、付近の車両にぶつかるのを防ぐために、全輪のエアサスの空気を抜いて、シャコタン化する機能です。

ただし、一度フェリーモードにすると、復帰するときに大量のエアを消費します。おもしろい機能ですが、実際に使ったことのある運転士さんは少ないのではないでしょうか?

ノンステップバスは車高を上げることもできます!(車高アップ機能)

逆にバスの車高を上げる機能も搭載されています。

「車高アップ機能」と呼ばれるものですが、実は車高を下げるニーリング以上にノンステップバスでは必須の機能です。

ノンステップバスは乗り降りしやすくするため、床がかなり低く設計されています。このため、ちょっとした段差や踏切でも、いともかんたんに床面を擦ってしまうことがあります。

ノンステップバスの写真

そこで、ノンステップバスには車高を上げる「車高アップ機能」も搭載されています。スイッチひとつで、かんたんに車高を上げて、障害物を乗り越えやすくすることができます。

まとめ

今回は路線バス・観光バスの車高を調節する「ニーリング」について紹介しました♪

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