今回は観光バスに装備されているデンソーバスエアコンの使い方を解説します。
通常の使い方から窓ガラスが曇ってしまうときの操作方法までまとめました。現行のデンソーバスエアコンは大変優秀な自動制御システムが搭載されていますので、オートで使用するのがおすすめです。
今回の解説は、
- 日野セレガ
- いすゞガーラ
- 三菱ふそうエアロエース・エアロクイーン(MS9・MS0)
の現行型すべてに対応しています。サブエンジン式でも使い方は同じです。
基本的な使い方:「自動」ボタンを押すだけでOK!
バスエアコンを運転させるには、「自動」ボタンを押します。
「自動」を押してエアコンをONにすると、モニターに設定温度が表示されます。「TEMP」ボタンで設定温度を適宜調節しましょう。
旧型のデンソーバスエアコンの場合も同様です。上部の「自動」ボタンを押し、エアコンをONにします。
自動運転を開始すると、設定温度は25.0℃にリセットされます。上下スイッチを押すことで、希望の設定温度にすることができます。
窓がくもってきたら、除湿運転にしよう!
冬期や乗車人数が多い場合、窓が曇ることがありますよね。
デンソーバスエアコンには、窓のくもりを防止・除去する「除湿モード」が装備されています。除湿モードに切り替えることで、窓の曇りを速やかに除去することができます。
除湿モードにするには、「自動」ボタンをもう一度押します。
パネルに「くもり止」もしくは「除湿」と表示されれば、除湿運転に切り替わっています。そのまま5~10分程度エアコンを運転すると、窓のくもりがなくなります。
まとめ:触るべきは「自動」と「TEMP」の2つ!余計なボタンはいじらないのがコツ!
今回はデンソーバスエアコンの基本的な使い方を解説しました。
基本的に触るべきは「自動・くもり止め」ボタンと「TEMP(温度調節)」ボタンの2つだけです。温度調節はTEMPボタンのみで行い、ほかのボタンは触らないようにしましょう。
というのも、現行のデンソーバスエアコンは自動運転にすることで、”もっとも早く快適な温度に到達し、もっとも効率よく車内環境を維持できる”ように設計されています。
不用意に風量ボタンを操作したりすると、逆に快適になるまでの時間が長くなったり、燃費が悪くなったりしますので、基本的には全自動で使用することをお勧めします。