「始発で乗ったのに、整理券の番号が1じゃない」
「運賃表が途中から始まっている」
こんなことありませんか?今回はこのふしぎな現象がなぜ起こるかについて、解説していきます。
答え:同じ経路を走るもっと長い路線があるため!
これらの現象は運賃表をつくる際、最長経路でつくった運賃表を複数の路線で共用するため起こる現象です。
例えば、以下のような3つの路線があったとします。
路線A・B・Cは同じ経路を走ります。ただ、始発と終点が異なります。
- 路線Aは仙台駅前~八木山動物公園駅まで
- 路線Bは交通局大学病院前~八木山動物公園駅まで
- 路線Cは交通局大学病院前~仙台駅前まで
こういった場合、運賃表はもっとも長く走る路線(ここでは路線B)で作成されるのが一般的です。最長の経路で運賃表をつくっておけば、その一部を走る路線があった場合にも同じ運賃表を流用することができます。代表して最長の路線(ここでは路線B)で運賃表を作成し、ほかの路線でも同じ運賃表を流用することで、工数を減らすことができるのです。
さらに、整理券の番号も最長路線で決めておき、ほかの路線に流用するのが一般的です。運賃表と同じく、整理券番号と停留所の組み合わせも、最長の路線で決めてしまうのがふつうです。停留所と番号の組み合わせは、同じ経路を走る路線(路線A・B・C)すべてで共通のものを使うことになります。
このように、同じ経路を走る路線が複数ある場合は、そのうち最も長い経路で運賃表と整理券の番号が決められます。では、系統Aのように、途中から始発となっている路線では、整理券の番号はどうなるのでしょうか。
もうおわかりだと思います。途中から(系統Aでは2から)整理券番号が振られることになります。
始発が1になるというわけではないのです。あらかじめ決められている数字が、機械的に振られるだけなのです。
ただ、振られることのない番号が運賃表に表示されてはわかりにくいので、使用しない番号については欠番として非表示になります。これが始発なのに整理券が1とならなかったり、運賃表が途中から始まる理由です。
逆に言うと、運賃表に欠番がある時は、もっと前に始発がある路線が存在していることを示唆します。マニアとしては「今度はもっと前から乗ってみようかな」なーんて、楽しみが増えたりします♪
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