通勤や通学に欠かせないバス。通勤や通学でよく使うという方も多いでしょう。
いつも乗っているけど、「どれくらいの排気量があるの?」「馬力はどれくらい?」といった疑問を持ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。車に興味がある方なら、一度くらいは思ったことありますよね??
そんな方の疑問に答えるべく、当記事では現在国内で販売されているバスのエンジン、とくに排気量や馬力について解説していきます!
路線バスのエンジンは5000cc~7000cc!
まずは身近な路線バスから!
都心部では「定員オーバーじゃないの?」というくらいギュウギュウにお客さんが乗って走ることもありますよね。路線バスの乗車定員はおよそ70人くらいなのですが、どれくらいの排気量・馬力があれば、それだけのお客さんを乗せて走ることができるのでしょうか。
現在、日本で販売されている一般的な大型路線バスは実質2車種だけ(ハイブリッド・連結バスなどは除く)で、以下のようなスペックとなっています。
メーカーによって開きはあるものの、だいたい5,000~7,000ccくらいのエンジンが搭載されています。
大型路線バスに必要とされる一般的な出力はおよそ200数十馬力です。これは中型貨物車と同じくらいの要求出力のため、大型路線バスには中型トラックと同じエンジンが搭載されています。
以前は必要な馬力を得るためにもっと大きな排気量が必要でした。
路線バスでは10,000ccくらいのエンジンが搭載されているのがふつうでしたが、その後、燃費向上や次世代環境基準への適合を目的にダウンサイジング(排気量の削減)が進み、最近では5000~7000ccに落ち着いています。
気筒数も削減され、いすゞの路線バス「ERGA(エルガ)」などは直列4気筒にまで抑えられています。
排気量が削減された分は車体重量の削減やターボでカバーしています。現行のバスにはなんとターボチャージャー(多くはツインターボ)が搭載されており、小排気量でも十分な加速が得られるようになっています。
スポーツカーみたいでカッコいいでしょ? かっこよくはない?(^^;)
観光バスの排気量は?
観光バスについてはどうでしょうか?
こちらも路線バス同様、現在販売されているのは実質的に下記の2モデルだけです。
モデルや仕様によってまちまちですが、現在は8,000~9,000ccくらいが主流となっています。
排気量だけ見ると、路線バスとそれほど大きくは変わりませんが、観光バスのエンジンの特徴は、大型トラックに搭載されるディーゼルエンジンを搭載している点にあります。
路線バスに搭載されている中型車向けのエンジンに比べ、より強力なトルクと出力を得られるのが特徴で、路線バスに比べプラス100馬力以上のパワーを生むことができます。
車体も大きいですし、重量もあるため、より力のあるエンジンが搭載されているんですね~
観光バスは2,0000cc超えが当たり前だった時代もあった!
ここまでは現行のバスのエンジンについて解説してきました。
乗用車の感覚からすると、バスのエンジンは大きく感じられたかもしれませんが、実はこれでも以前と比べてかなり小さくなっています。路線バスの解説で少し触れましたが、ターボを活用したダウンサイジングが進み、劇的な小型化が進んでいます。
とくに観光バスのダウンサイジングは顕著で、2000年初頭くらいまでは、20,000cc以上の超大排気量エンジンが搭載されているのが当たり前でした。
当時はエンジンの技術も今ほどではなかったうえ、車体重量も大きかったため、排気量で出力を稼ぐのが一般的でした。そのため、どのメーカーも観光バスといえば2万ccくらいの排気量が当たり前だったわけです。
その後、だんだんとダウンサイジングが進み、2010年中ごろから今くらいの排気量に落ち着くようになりました。長きに渡って運転手をされている方に聞いてみると、むしろ最近のバスはエンジンが小さすぎて運転しづらい!と仰る方も少なからずいらっしゃいます。
8000ccもあって小さいなんて。乗用車の排気量しか知らない人にとっては、信じられない話ですよね~
まとめ
いかがでしたか。今回はバスのエンジン(排気量・馬力)についてまとめてみました。
ところで、バスのエンジンはどこにあるのでしょうか?知りたい方はこちらもどうぞ♪
エンジンが2つあるバスもありますよ~!
マニアックな内容ですが、メカ好きの方はチェックしてみてください (^O^)/
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