タコグラフ(運行記録装置)って何?バスやトラックには必須のマシン!

「タコグラフ」ってご存じですか?

今回はバスやトラックには必ず装備されている「タコグラフ」について解説していきます。

タコグラフとはいったい何なのか?ドライブレコーダーとはどう違うの?

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タコグラフとは?

タコグラフ」とは、車の速度やエンジン回転数などの走行データを記録してくれる装置です。

自動車の走行状況を記録するための機械で、速度、走行距離、エンジン回転数などを時刻とともに記録してくれます。

デジタルタコグラフの写真

写真中央に写っている機械がタコグラフです。

デジタルタコグラフと呼ばれるもので、メモリーカードに運行状況が記録される仕組みになっています。

専用のソフトウェアを使うことで、運行中の速度などを確認することができます。

最近では走行データのみならず、荷積みや休憩・待機などの業務内容や冷凍車では庫内温度なども記録することができるようになっています。

アナログ式のタコグラフもあります。アナログタコグラフの場合は、チャート紙(専用のグラフ用紙)をタコグラフに入れて、インクで速度などが記録されます。

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運送業ではタコグラフ記録が義務となっている

トラックの写真

最近は個人でもドライブレコーダーを取り付けるのが当たり前になっていますよね。

ただ、タコグラフは任意でつけるものではありません。法律(道路運送法)により、事業用自動車には取り付けが義務づけられています。

自動車の使用者その他自動車の装置の整備について責任を有する者又は運転者は、自動運行装置を備えている自動車で、作動状態記録装置により道路運送車両法第四十一条第二項に規定する作動状態の確認に必要な情報を正確に記録することができないものを運転させ、又は運転してはならない。

道路交通法 第63条の2

トラックの場合は、総重量7トン以上または最大積載量4トン以上のトラックで取り付けが義務となっています。バスやタクシーにも取り付けの義務があります。

タコグラフの記録は、事故が起こった際などに、法定記録として提出を求められる場合があります。

ドライブレコーダー内蔵型のタコグラフが普及している

最近ではドライブレコーダーの機能も内蔵したデジタルタコグラフが普及しています。

バスのドライブレコーダー

大型トラックやバスにも対応できるように、複数のカメラが取り付けられるタイプが一般的です。ハイビジョンの高画質で記録できるモデルも普及してきています。

バスの運転席

また、通信機能を内蔵し、営業所などでリアルタイムで運行状況を確認できるモデルも販売されています。

急ブレーキなどのイベントが発生すると、自動的に営業所にドライブレコーダーの映像が送られるモデルもあります。

2017年の東名高速道路バス事故では、通信機能を搭載したドライブレコーダ内蔵型タコグラフが使用されていました。事故の直後に本社に映像が送信されたことで、バス会社の素早い対応につながった実績もあります。⇒バスに車衝突、45人けが 運転の男性死亡 愛知の東名高速 – 日本経済新聞

まとめ:

今回はタコグラフについて解説しました。

これから運送業に就かれる方は必須の知識になりますので、言葉と何をするためのものなのかくらいは押さえておくといいかもしれません。

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